死せる朝日の会
「つまり、俺達はもともと世界を滅ぼしてなんかいないんだな? お前に選ばれた俺達は、いわば新しい神様で、お前のほうがゲームを進めるコマだった訳だ。 しかし、最後で失敗したな? いや、結果としてリンダは生きてる、これはお前にとっては成功なんだよな? 」
俺はポケットからタバコを取り出して火を付けた、
「そうだ、俺の願いは叶えられた。 お前達には悪かったが、他に方法は無かった。 あとはお前達の好きにしてくれ、俺はどんな罰でも受けるつもりだ。」
俺は再びソファーに腰掛ける。
「俺達はどうなる? お前のゲームに巻き込まれていただけなんだろ? だとしたら消えるのはお前なのか?」
飽きもせずポーズをとり続けているヒナは、俺を見ながら続ける。
「この格好なかなか良いな? 普段のパステルは地味な服装だかりだからな。」
そういやヒナは、こうゆう奴だったな。
「お前の考えた通りだ。 お前を含め、ユリスもジュンイも消えたりはしない、ゲームを終了させた時、消えるのは俺一人だけだ。」
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