死せる朝日の会
ヒナそれだけ言うと黙ってコーラを飲み続けた。
「他に誰が知ってる?」
俺はヒナに聞いた。
「俺とジュンイだけだ。 他は誰も知らなかった。」
知らなかった? 俺は部屋の隅を見る、そこには小さなマイクが設置してあり、赤色の小さな光が点滅していた。
「今となっては全員か?」
これはエイトがよく使う手段の一つだ。 会話を進めて本音を聞き、その内容を録音か放送する。 単純だが有効なやり方だ。
「お前はこれからどうするんだ? 神とは言っても普通の人間と同じように生活はできるんだ、エイトを続けるのか?」
俺はさっき、ソファーに座らせた高柳周一の肉体を見ながらヒナに聞いた、
「そうだな、まずはジュニアモデルでもやるかな。」
ヒナは再びポーズを取りながら俺を見た。こうゆう態度をとるときは、すっかり自分の役目を終えたと思っている時だ。
「そう、ジュニアモデルね。 まあ頑張れよ。」
するとヒナは、俺を見ながら、
「少しは突っ込めよ、そうゆうところだけ融通が効かないんだよな。」
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