死せる朝日の会
私とは違い、ヒナは自分の力だけでお前を止めようとしていたし、ヒナならきっと、うまくやってくれるような気がしたんだ。 そのままお前が消えるような事になっても、私は後を追うつもりだしな。 そして、お前は生きている、今こうして私の前にいる。 私も生きている、世界も滅んでいない。 そして何より、お前が私を見てくれている。 」
そうか、ずっと一人で背負って生きてきたんだな。 俺はリンダからコーラをもらって一口飲む、
「コーラ嫌いだったろ?」
リンダは不思議そうに俺を見た。」
「ヒナはコーラ好き。 ずっと言われながら飲んでたからな、いつの間にか好きになってた。」
俺はリンダを抱きしめる、
「約束、覚えてるか?」
俺はリンダに顔を近づける、
「うん、覚えてるよ。」
リンダはそう言って俺にキスをした。
「でも、いいのかな? 俺は大勢の人達を殺した、お前達エイトにもひどい事をしたんだ。なのに、俺はお前と幸せになろうなんて許されないよな。 俺は…」
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