死せる朝日の会
近寄ってきたヒナに強引に肩を組まれて、
「驚いたか? まあ、たいした事じゃないから気にするな。 俺もお前も同じような趣味って事で。」
とだけ言って、他のメンバーに絡みに行ってしまった。
まあしかし、あれから十年だ。 今はリンダもしっかり大人だからな、何の問題も無い。 そのリンダと俺は現在、客人としてエイトに在籍している。 はじめは二人共幹部としてどうだ? と誘われたんだが、エイトの幹部が十人ではゴロが悪いと思って断ったのだ。 その結果の微妙なポジションになってる訳だが、俺達はなんとなくそれが気に入っている。 ちなみに、俺とリンダは婚約はしているものの、結婚はまだだったりする。 人間としての俺の戸籍は、ヒナが神になったあの時に自然に発生している。 しかし、それが安定するのにはしばらく時間がかかる物なのだ、おそらくは十年。 そろそろいい頃かもな?なんて話を最近よくする、その時のリンダはとても嬉しそうだ。 そしてヒナはどうしているのか? 実はエイトのリーダーを辞めてから、あいつは世界中を旅して回っている。
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