死せる朝日の会
と、つぶやいた。 そのしゃべり方はまるで、知り合いに声を掛けるような気軽な感じだった。
「私は五社の四、甲智転回院の者で、本閏伊(ホー・ジュンイ)です。」
ん? 何やら自己紹介が行われたみたいだが、五社?って何だ? 名前もなんだか中国人っぽいし。「なんだ、ジュン君か。そんな格好してるからわからなかったよ。まあ、そうゆうルールだから仕方無いけどね。」
なんとなく俺はジュンイを見た、服装は至って普通のスーツ姿だし、変装でもするようなサングラスや帽子はかぶっていない。この二人の会話はどうにも不自然だし、違和感がある。 そして二人の話し合いは続き、とりあえず三人でゆっくり話そうという事になった。 もちろんそこに俺の意見は入っていない。 ただ、なんとなく二人の気迫に流されるがままについていった。 だらだらと歩いて連れていかれたのは、小さなビルの一階にある喫茶店だった。客は誰もいない、それどころか店員さえいない。俺が周りを見渡してると。
「ここは私の店です、小さな店ですので店員も必要ありませんしね。ここなら落ち着いて話ができます。」
そう言うと、テーブルに案内して奥のカウンターに入っていった。
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