死せる朝日の会
そうする事によって、最悪の状況を回避するのです。」
さすが神だな。
「それは凄いな、なんでもありなんだ。」
普通の人間とは違うよな。倒産した社長ならそれまでだ。
「そうですね。ですが、それほど簡単な話しでもないんですよ。神にもいろいろあって、三つのルールをクリアしないと新世界を創世してはならないと言うものです。」
神様なのにか?
「新世界を作れないなら、もう一つの時間を遡る方法はありなのか?」
その方法なら基本的に世界は変わらないはずだ。
「その通りです。そしてそれこそが一つ目のルールなのです。私達は結果として世界を滅ぼした。それは言い方を変えるなら、神様に勝ってしまった者、と言う事になるのです。その時点で、世界の権限を握る優先者が私達になったのです。つまり、私達が新世界の創世を許さない限り、神はそれを実行できません。そして、時間を遡っての世界の救済は、私達だけにしかできない特権なのです。」
よくわからんな。
「その滅んだ世界で、生きていく選択肢はなかったのか? そうしたら俺達は神様になれたんじゃないのか?」
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