死せる朝日の会
「さて、簡単にでしたが説明は以上です。何かわからない事はありますか?」
わからない事だらけだ。質問したい事は山ほどあるが、とりあえず気になるのはこれだ。
「つまりそれは、俺って事なんだよな?」
ジュンイの話は理解できた、けど、信じるかどうかは別問題だ。確かにテロの発生や、政府の対応などは、説明できないような事を予想して見せられたが。
「無理に考えなくてもいいですよ。とりあえず今回の私達はこれまでですから、つまりゲームオーバーです。」
考え込んでいた俺は、ジュンイの言葉に我に帰った。
「ゲームオーバー? どうゆう意味だ? 俺に正体を明かして、これから何かするんじゃないのか? まだ何もやってないじゃないか。」
メンバー集めの為の説明じゃなかっんだろうか?
「もちろんそれはあなたの自由です。 ですが、行動にはそれなりに制限が付きますから、気をつけて下さいね。 いくらあなたでも精神が壊れたりしたら次はありませんから。 」
ジュンイは話しながらも、俺から目線を外し、なんとなく外を見ていた。
「次? なんで今回は失敗みたいな言い方するんだ? まだミサイルの発射日時まで時間あるんだろ?
< 41 / 258 >

この作品をシェア

pagetop