死せる朝日の会
ユリスは首を横に振った。
「簡単に言えば敵よ。決して目的が同じのライバルでじゃないわ。けど、アイリス達のグループは皆、私達の仲間なの。 このゲームを始めた時、神は私達に挑戦者を選ぶように言ったの。選出できたのは十五人まで。そして神は、次に残ったメンバーから十五人を敵として選んだの。そのメンバーは私達のゲームを邪魔する為に選ばれた、だから少しだけ記憶を改ざんされている、私達との関係を考え過ぎないように。そしてそれはゲームが終わるまで解放される事は無い。私達とアイリス達との間には3つのルールがあって、一つ目はお互いに物理的な攻撃を加えてはいけない事。二つ目はお互いに譲り合ってはいけない事。最後に三つ目は、それぞれの拠点に対する仕掛けを行ってはいけない事。以上の三つがあるから、例え敵でも死ぬような事にはならないわ。でもやっぱり多少はやりにくいんだけどね。だから私達は、一刻も早く世界を救わなければいけないの。それは同時に仲間の解放も意味してるから。」
そうか、だからアイリスが来た時も何もしなかったんだな。
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