死せる朝日の会
「こちらこそ悪かったな。責めるつもりは無かったんだ、ただ今の妙が別人なんだと意識してなかっただけなんだ。」
ユリスは複雑な顔をしながら笑っていた。
「この手紙はね、私と妙子さんの二人で書いたの。 あなたならきっと追いかけてくる。そう言ってたから、本当に来てくれた時は嬉しかった。私のセカンドインはそうゆう力だから、犠牲にした人の事を忘れないように、そして自分を戒めるように。」
俺はユリス悲しそうな顔を見てられなかった。
「妙は優しい娘だ。誰かを恨んだりしたりしない、だからユリスもしっかりしてくれ。悪いのは俺だけだ、だからそんな顔するなよ。記憶なんか無くてもわかる、俺はユリスの落ち込んだとこなんて見たくない。」
相変わらずの曇った表情だったが、それでも精一杯笑い顔をしたユリス、そのなんとも言えない感じに、俺は思わず彼女を抱きしめたい衝動にかられた。とはいえさすがに行動には移さなかったけど。 ちなみに、ユリスが言ってた“セカンドイン”と言うのは、肉体を借りて時間を遡っいる者のみが使える特殊能力の事らしい。とは言っても超能力のような強い力じゃなくて、割と軽微なアシスト能力があるだけなんだけど、
ユリスは複雑な顔をしながら笑っていた。
「この手紙はね、私と妙子さんの二人で書いたの。 あなたならきっと追いかけてくる。そう言ってたから、本当に来てくれた時は嬉しかった。私のセカンドインはそうゆう力だから、犠牲にした人の事を忘れないように、そして自分を戒めるように。」
俺はユリス悲しそうな顔を見てられなかった。
「妙は優しい娘だ。誰かを恨んだりしたりしない、だからユリスもしっかりしてくれ。悪いのは俺だけだ、だからそんな顔するなよ。記憶なんか無くてもわかる、俺はユリスの落ち込んだとこなんて見たくない。」
相変わらずの曇った表情だったが、それでも精一杯笑い顔をしたユリス、そのなんとも言えない感じに、俺は思わず彼女を抱きしめたい衝動にかられた。とはいえさすがに行動には移さなかったけど。 ちなみに、ユリスが言ってた“セカンドイン”と言うのは、肉体を借りて時間を遡っいる者のみが使える特殊能力の事らしい。とは言っても超能力のような強い力じゃなくて、割と軽微なアシスト能力があるだけなんだけど、