死せる朝日の会
「いや、気にしないでいいよ。そりゃ少しは驚いたけどね。でも、人間いろいろあるからさ、そうゆう趣味の人もいるよね。だから全然気にしないで話を続けよう。」
なるべく落ち着いて、それでいてこの子を傷つけないように返答をした、つもりだったが…
「そうですね、本当に記憶が無いんですね。」
マリーは下を向いてしまった。 一体何がまずかったんだろ?
「高柳さん。今のあなたを責めるつもりはありませんが、女の子はとてもデリケートなのです、発言には気をつけて下さい。」
俺は何が何だかわからなかったが、勢いに負けてごめんと誤ってしまった。
「何か冷たいものでも飲みますか? コーラとかありますけど?」
俺は進められるままにコーラを受け取り一口飲んだ。 そして改めてマリーを見る。どう見ても女の子だな、間違いない。けど名前はどう考えても男なんだよな。 わからん、でも聞けるような雰囲気じゃないし、気になるなぁ。仕方ない、とりあえず今は我慢だ。帰ってから誰かに聞こう、それがいい。
「さて、では我々の要求を伝えます。
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