恋愛アンフェア
先生。

先生が私を守ろうとしてくれたのなら、私も先生を守るよ。

あの人が兄を守った様に。

私は先生を守る。

それがフェアってことだ。


「先生の心配は要らな…」

「先生」


遮る。


「ありがとう」


そう言って私はそこから走って逃げた。

巻き込めない。

誰の為でもない。

自分の生き方に正直である為に。

親友を守る。

それは守りたいという私の勝手だ。

誰の為でもない。

私は私の為にこの一件に首を突っ込むんだ。

後悔したっていい。
無くすものの覚悟もした。

ただ絶対

自分の信じる
『フェア』だけは


譲らない。



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