余命365日
「なぁ〜…

楓ぇ…」

「ん〜?」

「俺さぁ…

死ぬんかなぁ?」

「……」

「困んなやぁ〜

そんなことないて

言えやぁ、ボケェ…」

陸の声は

薄っすらとしか

聞こえいような声になってた

「そんなん

言えんし…

アホ」

「俺さぁ…

…実はなぁ…

心配して

もらいたかってんなぁ」

「…ん?」

「タバコ吸って

酒飲んで

誰かに

もうやめろやぁて

体大事にせぇやって

言われたかってんなぁ…」

「私がなんぼも

言うてきとったやん…」

「…それがなぁ

嬉しかったんやぁ〜…」
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