Tokyo Midnight
絶対不器用だと思った手は手馴れた手つきで料理をこなしている。



いい匂い・・・


チーズの香りが空腹を誘う。


そういえば昨日から何も食べてない・・・


「起きたか?」

彩斗さんは出来上がったらしい料理をもって、リビングのテーブルに並べる。

「食うなら、服着替えて来い。その格好だと先にお前を食いたくなる」

「は、はいっ」

私は慌ててクローゼットに飛び込んで服を選んだ。
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