Tokyo Midnight
彩斗さんが好きな服ってどれかな


私はそんなことを考えながら、服を選ぶ。

って、それじゃまるっきり彩斗さんのこと好きみたいじゃない!?

私は一人でその考えを打ち消しながら服を着替えた。

クローゼットから出て行くと、すでに彩斗さんはソファーに座ってワイングラスを傾けていた。

「お、お待たせしました」

そう言うと、彩斗さんは「なんで敬語なんだよ」と笑った。

「来いよ」

彩斗さんは私を自分の隣に座らせると、サラダを少し取り分けてくれる。

メインはチーズのリゾットだった。
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