Tokyo Midnight
だからゆうべも娼婦のように誘うしかなかった。

好きだって言わなければ、抱いてくれる、そう思ってた。


でも、彩斗さんは私を拒否した。

もう、いらないってことなのかな・・・



私はゆっくりと体を起こすと、リビングに用意されている朝食をもって寝室に戻ろうとした。

白いお皿に乗せられたフレンチトーストと簡単なサラダといちご。

「あっ」

そのうち1つをつまんで食べようとしたら、イチゴは手から滑り落ちてしまった。

転がっていくイチゴを追いかけると、ふとその先の扉が開いているのが目に入っ
< 112 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop