Tokyo Midnight
ちゃんとした格好・・・?
どこに行くつもりなんだろう?
今まで服の指定まではされたことがなかったから、なんだか違和感を感じる。
「早くしないと置いていくぞ」
再び扉の向こうから聞こえた声に私はあわててバスルームへと向かった。
「ねぇ、どこに行くの?」
私は言われた通り、クローゼットにあった淡いピンクのワンピーススーツを着ていた。
「・・・どこだと思う?」
珍しく彩斗さんが運転する車は、気づけば見覚えのある通りを走っている。