Tokyo Midnight
そう。

児嶋さんが取り出したのは、いわゆるおもちゃだった。

「気持ちいいだろ?」

正直、複雑な気分だった。

おもちゃを使うのはさすがに初めてだった。

無機質なその冷たさと、でも私をしびれさせるほどの振動が気持ちいいんだけど寂しい。

児嶋さんはゆっくりと出し入れをしながら、それを奥へと押し込んだ。

「ん・・・んんっ・・・や・・・児嶋さ・・・やめて」

そんなおもちゃなんかでイきたくない。

「・・・力抜けよ・・・」

児嶋さんはそう言いながら、その振動の強さを一段階上げる。

「やぁぁ」

激しい振動におかしくなってしまいそうになる。
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