Tokyo Midnight
・・・なんて単純かな。

こんなふうに一人置いていくなんて、二度と来るなってことだろうし・・・

そう思っていると、ふと違和感のある指先に目がいった。


「な・・・!?」

慌てて顔を近づけてみると、その重さからしてどうやら本物のダイヤの指輪らしい。

しかもプラチナ。

キラキラと輝く少し大振りな指輪に思考回路が止まってしまった。


なんで・・・?

しかも、これ左手の薬指・・・


私がそのまま固まっていると、鏡ごしに人が立っているのが見えた。
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