Tokyo Midnight
「慶介」

その人の後ろから聞き覚えのある声がした。

「・・・次は邪魔されないところで会おうぜ」

「慶介」と呼ばれたその人は、避ける間もなく唇に軽くキスを残していく。

「美菜子」

児嶋さんはその人が立ち去らないうちに、私を抱き寄せ唇を重ねた。

強く抱きしめられ、その人がいる前で児嶋さんの手が下着をつけていない私の足の間を探る。

「・・や・・・だ・・・」

その指先にゆうべのことを思い出して、期待してしまう。

口では嫌がりながらも体が求めてしまいそうになる。
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