Tokyo Midnight
「あ・・・あぁ・・・っ」

私は最後の瞬間の顔を見られたくなくて、児嶋さんの腕の中に顔を隠すように抱きついた。

荒い息を整えながらうっすらと目を開けると、もうそこには誰もいなかった。

「・・・見られてイくなんて、エロい奴」

そう言いながら、児嶋さんが私の中から指を抜く。

私は離れていく児嶋さんに慌てて抱きついた。

「もう、会えないかと思った・・・」

よくわからない。

この人のこと、好きなのか・・・・

でも・・・
< 37 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop