Tokyo Midnight
「・・・おかえり」

私は重い瞼のまま、嬉しくて児嶋さんの首筋に抱きついた。

児嶋さんの手がゆっくりと私の肩を撫でる。

冷え切った肩に、熱い指先が滑って私は思わず身悶えた。

「・・児嶋さ・・・」

口を開こうとすれば、しっとりと潤んだ唇につかまってしまう。



私・・・

児嶋さんのキス、好きかもしれない


目を閉じたままうっとりとその感触に酔う。

まるで、本当に愛されてるような錯覚に陥ってしまうようなキス。
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