Tokyo Midnight
そこに触れて欲しいのに、なかなか触れてくれない。

そして、児嶋さんは私を膝立ちにさせたまま、唇をゆっくりと下ろしていった。

本当に錯覚してしまいそうになるほど、優しく優しく肌に触れる。

うっすらと目を開けてその姿を見下ろすと、私はそっと児嶋さんの髪に触れる。

きっちりと整えられた髪を指を通してくずしていく。

それに気づいた児嶋さんが不意に私を見上げ、私を見つめたまま胸の先端を口に含む。

「・・・あんっ」

視覚効果なのか、昨日よりも感じてしまう。

恥ずかしくて顔を背けようとしたら、児嶋さんの指先が私のあごを掴んで自分のほうに向けさせる。

「・・・だめだ、今日は全部見てろ」

そう言いながら、児嶋さんはどんどん体をずらしドレスをおろしていく。
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