Tokyo Midnight
「・・・ん・・・んんっ・・・」

ゆっくりと進んでくるそれが内壁を擦り上げて、体が震える。

「もうイキそう?」

まだまだ奥まで到達しなさそうな感覚に、じれったくなる。

じれったいのに、気持ちよくて私は必死に児嶋さんにしがみついた。

「・・・あ・・・あぁ・・早く・・・ぅ・・」

甘えたような声が自分で恥ずかしくなる。

でも児嶋さんは答えてくれない。

そして、ずいぶん時間をかけて奥まで届かせると、ゆっくりと腰をまわすように動き出した。

「・・あ・・あん・・」

不思議な感覚に夢中になってしまう。

ぞわぞわと鳥肌が立つほど気持ちいい。

目を開けると、児嶋さんは愛おしそうな顔で私の肌を撫でた。
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