Tokyo Midnight
彩斗さん・・・


彼のことは何も知らない。

名前と、会社名と、社長であること・・・

他に知っているのはベットの上での彼のことだけだ。



彼の肌のぬくもりを

触れてくれる手の感触を思い出せば

自然と体が熱くなってくる。


最初は突然だったけど

決して優しくなかったわけじゃない。

私の肌を撫でるその唇は

優しく甘く

まるで本当に愛されているのではないかと

錯覚するくらい気持ち良かった。
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