Tokyo Midnight
「あなたのことが・・・何?」


気がつけば私は誰かの手をつかんでいた。

目が覚めると、その香りに嫌悪感を感じる。

「・・・あっ」

目の前に近づいているその顔は・・・慶介。

後ずさりしようとしたけど、いつの間にか抱きしめられていて逃げる事ができない。

「・・・なんで逃げるの?さっきまで俺におねだりしてきたくせに」

慶介はニヤリと口の端をあげると、私の後頭部を無理やり抱き寄せ唇を重ねた。

おねだり・・・?

私が?

なんとかしてそこから逃げようと、もがくけど慶介の力は思ったより強かった。
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