Tokyo Midnight
数時間前、私は自分のアパートにいた。

もう何もかも忘れて元の生活に戻るんだ。

そう思いながら部屋の明かりを消そうとしたとき、インターフォンが鳴った。


そういえば・・・

携帯はあのマンションに置きっぱなしだったんだ・・・


「ミーナ、いるの!?」

その声は琉夜だった。

特に琉夜のことを好きだったわけじゃないけど、声を聞いたらなんだかほっとした。

「琉夜」

ドアを開けると、琉夜が飛びついてくる。

「・・・良かった・・・やっと会えた」

ぎゅうっと力強く抱きしめられ、その感覚にやっぱりほっとする。
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