Tokyo Midnight
「あ・・・」

一人にしないで・・・

出かかった言葉を飲み込むと、彩斗さんはふっと笑って「救急箱とってくる」と言った。



優しい笑顔・・・



私の鼓動は驚くほど跳ね上がった。

そんな顔今まで見たことがない。

まるで、本当に愛されてるんじゃないかって錯覚してしまうような優しい顔・・・

優しい声・・・



彩斗さんはリビングから救急箱を持ってくると、丁寧に手当てしてくれた。
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