Tokyo Midnight
体があったまったせいで、今ごろになってキズが痛んでくる。

叩かれた頬

ひっかかれた肌

噛み付かれた首筋


そして、心。



手当てが終わると彩斗さんは両手で私の頬を包み込む。

「・・・今日はこのまま一緒にいようか」

「え?」

なんのことかと思っていると、彩斗さんは近くにある電話を取ってどこかに電話し始めた。

どうやら秘書か何かに仕事の指示をしているらしい。
< 99 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop