貴方の愛に捕らわれて
私のことを、ガリガリに痩せているって言った、猛さんの言葉に違和感を覚える。
『あばら…ぼね………?』
自分の姿を見下ろしてみる。
私、何でスウェットに着替えてるの?
昨日のことを一生懸命に思い出してみるけど、自分で着替えた記憶が全くない。
あれ………?
私、着替えたっけ………?
「すまん…。俺が着替えさせた」
『へ……?』
歯切れ悪く呟いた猛さんの言葉が耳に入ってきたけど、頭がそれを理解出来ない。
思わず変な声を出して固まる私に、猛さんはばつが悪そうに説明をしてくれた。