貴方の愛に捕らわれて
『いつも一人ぼっちでだったし、家にいても安心することはできなくて、いつも怯えていました。
だから猛さんと一緒にいられる時間は、凄く楽しくて
何もなかった私に、初めて楽しいって感情や安らぎを与えてくれたのは猛さんです』
最初は少し警戒していたけど、直ぐにその警戒心は薄れて、猛さんの側が何処よりも安心出来る場所になっていた。
今だってドキドキはするものの、不安な気持ちにはならなかった。
だから視界を塞がれた状態でも、安心して猛さんの胸に身体を預けていられる訳で
そんな私のお腹にまわされた腕に、力がこもる。
「そうか。なら、これから先、お前の初めては全て俺のものだ。
俺以外のヤツにやるんじゃないぞ」
顎をつかまれたと思ったら、熱い息と共に低音ボイスが鼓膜を擽った。
そして視界を奪われた私の唇に、ゆっくりと熱いものが優しく押し付けられた。