貴方の愛に捕らわれて
本当はずっとそうしておきたいのだが、当の本人がそれを負担に思うのなら、致し方ない。
後は晃達に香織に気付かれないよう、陰から護衛をさせればいい。
香織の望むままに。
俺の腕の中が、この愛しい小鳥にとって居心地の良い場所となるよう、持てる力を全て使ってやるから―――
だから香織、お前はただ俺の腕の中で笑っていろ。
そう結論づけると龍二に目で合図を送り、香織の艶やかな黒髪をゆっくりと撫でた。
猛saido end