貴方の愛に捕らわれて
香織の名前と、この2ヶ月ほどで知り得た情報を龍二に告げる。
………香織
初めは俺の事を怖がらない“変わったヤツ”ぐらいの認識だった。
美人だとか、男好きのする体つきという訳ではない。
どこにでもいる普通の女…
だが、楽しそうに歌う姿や、時々見せるはにかんだ笑顔。
いつの間にか、俺にとって手放せないものとなっていた。
たったの2ヶ月で、こんなにもお前に惹かれるとは……
正直、自分でも驚いている。
龍二にしても、俺が女に執着しているのが信じられないのだろう。
俺が初めて欲しいと思った女。
香織はすぐに見つかるだろう。
しかし、どうやって手元に置くか……それが問題だ。