貴方の愛に捕らわれて
 

『そんな私を、彼女は保健室に連れて行ってくれて、そこで落ち着いて話しをしたら誤解も解けて、それで彼女が謝ってくれて友達になったんです』



香織はそう言うと嬉しそうに微笑んだ。



何で絡んできた女と友達になったんだ?


今一つ釈然としないが、目の前の香織は初めて友達が出来たと、とても嬉しそうに笑っている。



俺は途中から車に乗り込んできた龍二に、香織から聞かされた話しを要約して確認をとる。



「香織は女に絡まれ、それを止めに入った男との痴話喧嘩に巻き込まれた挙げ句に突き飛ばされ、気分が悪くなって保健室に運ばれたという事か?」



「はい。騒ぎに関わったのは、護衛の男が2名と絡んだ女です。


堀田は事が収拾した後に保健室に駆けつけました」



「分かった。処分は任せる」



「はい。申し訳ありませんでした。


香織さんも本当に申し訳ありませんでした」



 

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