貴方の愛に捕らわれて
 

震える唇を貪るように、深い口づけを落とす。



快楽に痺れてぼうっとする香織を車から降ろすと、そのまま抱き上げ無言でエレベーターに乗る。



エレベーターのドアが閉まると、監視カメラに背を向け、また柔らかな唇を何度も貪る。



エレベーターが到着するや、ドアが開ききるのを待つのももどかしく、隙間をすり抜けるようにして降り、玄関のセキュリティーを解除すると、そのまま香織を寝室に連れ込んだ。



小さな身体をそっとベットに降ろすと、腕の中に閉じ込めるようにのしかかる。


「3カ月待ったが限界だ。もういいだろう?」



執拗に与えらた快感に、未だぼうっとする香織の耳元で囁けば、小さな頭がコクリと頷く。



その瞬間、俺は再び小さな唇に深い口づけを落とした。



 

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