貴方の愛に捕らわれて
抱き上げられた体がそうっと下ろされる。
床に着いた足に力を入れてみるが、やはりふるふると震えて力が入らない。
『……ど…して』
急に立てなくなった恐怖に、思わず零れた言葉は喉に張り付き、酷く掠れていた。
「だから言っただろう。昨日ちょっと無理をさせたから足腰が立たなくなってるだけだ。心配するな。半日もすれば歩けるようになるだろ」
!!
ニヤリと意地悪く笑った猛さんに、ベッドに連れ戻されてしまった。
顎をとられると、チュッと啄むようなキスをされる。
『ま、まって』
やわやわと胸を揉みだした手の動きに、ただならぬものを感じて、慌てて制止する。
「何だ、まだ諦めてないのか。どうしてそこまで学校に拘る?」
じいっと見つめてくる瞳は、私の気持ちを理解しようと真剣で、その思いやり溢れる優しさに背中を押されて、今の気持ちを正直に話した。