貴方の愛に捕らわれて

胸の内を吐き出した俺に、親友は眩しいものでも見るように目を細めた。




「長い付き合いだけど、お前が心から欲する姿を初めて見たよ。


親友としては何が何でも、その願い叶えてやる!


その為にも、まずは情報収集からだな」



龍二は不適にニヤリと笑うと、俺に任せておけと自信満々な様子で、どこかへ出掛けて行った。





香織………



お前の事が知りたい。今どこにいる?なにをしている?





俺は親友の後ろ姿を頼もしく見送った。







翌日



今日はテストの最終日とかで、学校は昼で終わりらしい。



俺は校門前につけた車の後部座席から、香織が来るのを待ち構えていた。




すると、俺の車に気がついた焔虎のヤツらが、続々と挨拶に集まって来る。



焔虎のヤツらの相手を智也に任せ、俺と龍二は校門に意識を集中した。




暫く待っていると、会いたいと願って止まない女が、やっと姿を現した。



 

< 47 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop