◇白黒恋争物語◆~運命の翼~
「棗ちゃん。好き。・・ずっと一緒だからね。僕はどこにも行かないよ」
「う・・うん・・うっくっくうう」
「棗ちゃんのこと、ずっと守ってあげるからね」
と、私の目をまっすぐと見つめ頬にやさしくキスしたの。
私はその時、絶対領汰と結婚するって心に誓ったんだっけな・・。
そしてふと横を見る。
「それがコレだもんな~~」
とつぶやいた。
意外にも声は大きく静かな教室にこだました。
「・・・アレ」
「おい。赤城。お前何してる。教科書も開けてないじゃないか!授業に参加する気あるのか!」
「へ!?じゅ、授業・・・!?」
私はとっさに時計を見た。
時刻は12時15分。
もう4時間目!?しかも後15分でお昼じゃん!!
どうやら私は昔の記憶に意識ごと入り込んでしまったらしい。
「早く教科書開きなさい!そんでもってお前には宿題プリントを2倍に増やしてやるからな!」
「うっそ!そんな~~!最悪・・・」
「ばぁ~か。プッ。頼まれたって手伝ってやらねぇからな」
「・・!!は!?別に手伝ってもらう気なんてさらさら無いってば!」
「ふん。成績オール2の人がちゃんとやれんのかね」
「馬鹿にしないでよ!やれるってば!」
悔しい・・・・!!!
あの頃の領汰のまま育ってほしかった!!!
なんでこんなに性格って変わっちゃうの!?
天使から悪魔の変わりようだし!!!
あの頃の領汰に戻って~~~~~~~~!!!!!!!!!