◇白黒恋争物語◆~運命の翼~
やっと6時間終わって私は帰る支度をしていた。
クラスメートがぞろぞろと帰っていき、あっという間に数人しかいなくなってしまった。
「棗~。今日カラオケ行かない?たまにはスカッとしたいんだよね~」
「いいよ。行こっか」
「まじ?やった~~!いつものカラオケのとこでいいよね!」
「うん。・・あ、ちょっと先行っててくれる?ちょっと怜汰に用事あるんだ」
「怜汰くんどこにいんの?」
「トイレだって」
「そっか。じゃあ先行ってるね~」
そう言って有紀は教室を後にした。