記憶の桜 -花空残夢-


「な、何でもありませんよ?」




「……。まあ、良い。それより、早く休め。明日からはまた忙しくなるからな」




「はい、分かりました」




私の返事に満足したのか、土方さんは部屋に入った。




「俺も部屋に戻る。お前も早く戻れ」




斎藤さんはそう言い残し、屋敷の中に戻った。





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