記憶の桜 -花空残夢-


私は斎藤さんの背中を見送ると、もう一度空を見上げた。




すると、星々の間を光の筋が横切る。




「流れ星だ!どうか…、この自然が壊れませんように…」




そう願い、私は部屋に戻った、



でも、その願いは虚しく、会津は戦場になった。




美しい空は戦の黒煙に覆われてしまった――。





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