記憶の桜 -花空残夢-


そんなある日。



「仙台に向かう!?何故、こんな状況で!?」




土方さんの怒鳴り声が陣営に響いた。




「落ち着いてください、土方さん!」




私は鬼気迫る土方さんの前に立ち、彼をなだめる。




でも、土方さんはなだめる私を気にとめず、大鳥さんを睨んでいた。


「…………」




彼に睨まれているにも関わらず、大鳥さんは何も言わない。






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