記憶の桜 -花空残夢-


「斎藤、お前…」




「局長は新選組を率いて、仙台に向かってください。俺は此処に残ります」




斎藤さん…、何故、そんな事…。




「駄目だ。俺が此処に…」




「貴方は新選組の頭なんです!そんな土方さんが居なくなったら、新選組は終わりだ!!」




斎藤さんの怒鳴った声を聞いたのは初めてだ。




ましては、彼が忠誠を誓っている土方さんに対して。




怒鳴られた土方さんも驚きを隠せずにいた。






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