記憶の桜 -花空残夢-
【涼】


「落ち着いたか?」




「はい…」




私達は今、河原に居た。




土方さんが私を落ち着かせる為に、場所を移動したのだ。




また…、彼に迷惑をかけてしまった。




ふと、土方さんに視線を向けた。




漆黒の髪を風で靡かせ、凛とした姿で川を見つめ、赤く染まりつつある空を背景に立つ土方さん。




その姿はとても綺麗…。





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