記憶の桜 -花空残夢-


少年を殴ったのは20歳前後の女の人だった。




「調子に乗るのも、いい加減にしなさいよ!大丈夫ですか?」



女の人は私を守るように肩を抱いた。




「何するんだよ、夏依!」




「黙らっしゃい、秋鷹!実の姉を呼び捨てにすんじゃない!」



夏依と呼ばれる女の人、秋鷹と呼ばれる少年は姉弟ようだ。




「それに、私の旦那の姉をおちょくるのは止めなさい!!」




私の旦那の姉…?






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