記憶の桜 -花空残夢-


俺は涼の身体を抱き寄せ、その胸に顔を埋めるように背中に手を回した。




やはりな…。




こいつを抱き締めて思ったが、涼は俺と居なかった3ヶ月間で痩せた。




もともと細かった身体が更に細くなった気がした。




俺はどれだけ、涼を苦しませたんだよ…。




最低な男だな、俺は…。




「土方さん…?」




「悪い…、少しこのまま居させてくれ…」






すると、涼は俺の頭を抱き締めた。





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