記憶の桜 -花空残夢-


『蟠竜と高尾で甲鉄を挟み撃ちにし、白兵を乗り込ませる。そして、回天がそれを援護する』



それが海軍の出した作戦だ。




作戦の内容を話し終えた土方さんはお茶を一口飲んだ。




「難しいものになるだろうね…」




大鳥さんも小さく息を吐き、お茶を飲む。




明るい性格の大鳥さんが険しく顔を歪めている。




それ程、戦況は厳しいのだ。






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