記憶の桜 -花空残夢-
終章


「――――」




何処からか声がする。




「――ょう」




優しくて、聞き覚えのある声。




「涼」




この声は――。




私はその声に誘われるように目を開けた。




視線の先には…。




愛する彼の姿があった。





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