記憶の桜 -花空残夢-


彼は私の涙を拭うと、額をくっつけて来た。




「俺達は忘れちゃいけねぇんだ…。最後まで武士であろうとしたあいつらを…」




新選組も旧幕府軍も皆、最後まで武士であろうとした。




愚かと言われようと馬鹿にされようと…。




彼らは己を突き通し、自分の信じたものの為に散った。




そんな彼らを私達は忘れず、後世に伝えていかなくてはならない。






< 265 / 274 >

この作品をシェア

pagetop