記憶の桜 -花空残夢-


「葛葉涼だな?」




私の目の前に新政府軍の兵が10人程現れ、周りを囲まれてしまった。




しまった…、油断してた…。




私は腰に差している刀に手をかける。




「おっと、そうはさせねぇ」




身体を後ろから羽交い締めにされると、腹部に強い打撃が入った。




「かはっ…」




私の意識は闇に落ちて行った――。





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