記憶の桜 -花空残夢-


「情けねぇぜ…」




新政府軍に攻められ、城を守護した際、俺は足を銃で撃たれ、怪我をしてしまった。




それより、涼は大丈夫だろうか…?




俺はあいつに近藤さんの助命嘆願書を届けさせ、総司の様子を見に行かせた。




あの人は絶対に助けてみせる。




近藤さんを大将に押し上げるのが、俺の夢だからな…。




それにしても、涼の帰りが遅すぎる…。




あいつが江戸に行ってから、既に二週間以上経っている。




それなのに、何の音沙汰も無い。





< 63 / 274 >

この作品をシェア

pagetop