記憶の桜 -花空残夢-
「情けねぇぜ…」
新政府軍に攻められ、城を守護した際、俺は足を銃で撃たれ、怪我をしてしまった。
それより、涼は大丈夫だろうか…?
俺はあいつに近藤さんの助命嘆願書を届けさせ、総司の様子を見に行かせた。
あの人は絶対に助けてみせる。
近藤さんを大将に押し上げるのが、俺の夢だからな…。
それにしても、涼の帰りが遅すぎる…。
あいつが江戸に行ってから、既に二週間以上経っている。
それなのに、何の音沙汰も無い。